【悲報】積みプラを10年放置した結果
積みプラはプラモデルを趣味としている人、特にガンプラ系モデラーの宿命であるという事を前回記事では解説しましたが、管理人も塩漬け歴10年を超えるガンプラを複数所持している。そんな長期間放置された積みプラの中身が一体どうなっているのか、きちんと完成させることが出来るのか気になりますよね。
今回は劣悪環境に放置されたガンプラがどうなっているのかの実証実験を実施しました。
具体的な積みプラの対策や、積みプラが発生してしまう心理状況については下記記事に詳しくまとめているので、こちらを参照してください。
箱がとんでもない事になっていた
今回制作するのはHGドラド。これは発売されてすぐ(2012年)に購入したが、AGE系は主役機はもちろんの事、ガフランやゼダスと言ったヴェイガン機も多数発売されたので記憶の中に埋没し11年放置という悲惨な状況になってしまった。
箱はかなりボロくなり所々へこんでいるのが良くわかる。
窓際で冬は結露がひどいところに置いていたせいもあり冬場はぬれていた事が伺える。パッケージアートもかなりはがれてしまっている。
結露により濡れてしまった後がくっきり残っている。
それでは開封して見ましょう。
中身は大きなダメージはない様子ではあるが、箱の裏は酷いものでカビだらけであった。かなりグロい状況なので写真には登場しません。ご安心ください。
崩壊した箱から取り出したガンプラは作れるのか?
シールが思いっきり曲がっている。まだ貼れるみたいだが、劣化が進んでいるのでやはり劣悪環境で放置状態にあったことがよくわかる。
ランナーに大きなダメージはない様子。色も量産型ドラドの特徴である紫をキープしている。
箱の下に入っている説明書がとんでもない状態になっている。写真ではそれほどには感じないかもしれないが、実際はボロボロになっている所があり、やや読解不能に陥っている個所も存在する。結露の浸食が相当に酷かった事を物語っている。
ガンプラの説明書は単なる組み立て設計図ではなく、パッケージアートや機体解説等、細かい情報が記載されている資料としての側面があり、完成後もコレクションとして取っておくのが普通だが、この汚さでは読むのがやっとでとても保管する気にはなれない。
無事に完成したが、各所に放置の爪痕あり。
結論から言うと、箱のボロさの割にはランナーに大きなダメージが無かったので難なく完成させることはできました。
ただ、問題点が無かったわけではない。
上述した通り、シールの劣化が酷く粘着力がかなり弱まっていた。ドラドは色分けが少ない機体なのでそれほど気にならないが、シールで色を補う箇所の多い機体であったなら今回のように綺麗に完成することは無かったかもしれない。
また、頭部パーツがやや変形していたのか個体差なのかは不明だが、うまくはめ込めないためパーツを少し削り無事にはめる事に成功した。
制作自体は90分で終わったのでそれほど苦戦した個所はないが、やはり放置状態になっていた分リスクは存在する。
ヴェイガン機の特徴であるビームバルカン内蔵型手首の造形がとても良い。ビームサーベルを他の機体から流用すれば劇中のように手からビームサーベルを出しているようなポーズを取る事も出来る。ドラドとの対戦はアセムがAGE-1に乗って戦ったシーンが印象的でしたね。
長いしっぽは長距離砲になっている。ゼダスやゼイドラは実体剣として尻尾を使用するが、ドラドやガンダムレギルスは長距離砲として使う。こちらも経年劣化によるダメージはない。
ある程度解体して袋詰めすれば驚くほど小さくなる。こうして解体してみても、11年放置だったとは思えないほど綺麗な状態で完成した。
100均に売っているチャック付き袋に詰めて完成。アニマギアやBB戦士はA7サイズで足りるが、HGクラスはやや大きいのでA7サイズにすると良い。
まとめ
今回の実証実験で、劣悪環境に10年以上放置してもプラモデル本体に大きなダメージは無く完成させてしまえば積みプラであったことはまるでわからない。しかし、箱が崩壊している上にカビだらけになっているので衛生上悪く、パッケージアートを切り取って保存できない。さらにガンプラの貴重な資料である説明書もボロボロになっており、所々読めない箇所があったため保管することが出来ず、箱と一緒に捨てました。
プラモデルの本体であるプラスチック部分や関節部に使われるポリキャップに大きな痛みはなく経年劣化や色あせ等は認められず、可動も問題はないが、シールの粘着力は低下しており放置していた事による劣化であることが容易に予測できる。
ガンプラは説明書もコレクションの一部なので、プラモデル本体のみが完成すれば良いというわけではない。劣悪環境に長期放置されたことにより説明書を失う結果になってしまったので、どうしても長期放置せざるを得ない状況にある場合は結露が発生せず通気性の良い冷暗所に起き、上に大量に重ねるべきではないという事が判明した。
あなたの家の積みプラもこのような状態になる前に、出来るだけ早く組んであげた方が良さそうです。
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