.topに気をつけろ!通販詐欺サイトの全貌に迫る
あなたはネット通販を利用した事はありますか?
家に居ながらにして欲しいものを簡単に購入できる通販は非常に便利であり、Amazonなどの大手サイトは購入した翌日には届くことも珍しくないので頻繁に通販を利用するという人も多いだろう。そんな便利なネット通販だが、近年暗い影を落とし始めている。今回は管理人が経験した不可解で不気味な体験談をもとに通販詐欺サイトの正体に迫ります。
詐欺サイトへの誘導
まず、ユーザーはどのように詐欺サイトに誘導されてしまうのでしょうか?これは管理人が最近経験した体験談です。
管理人は、デスクトップアーミーと言うフィギュアを最近集め始めたのだが、デスクトップアーミーは非常に有名ブランドであり、数年前に発売された商品はほとんど在庫が無い。商品名をGoogleで検索するとショッピングのボタンを押すと販売中のサイトがずらりと表示されるのは常識ですね。上位には大手サイトが並び、下位に行くにつれてマイナーなサイトが出るようになっている。そんなGoogle検索に詐欺サイトは出てきてしまっているのが現実で、管理人も.topで終わる聞いたことが無い通販サイトにGoogleを通じて誘導された。
サイトの作りは至ってシンプルな通販サイトであり、管理人が目撃した通販サイトは沖縄県のに拠点を置く通販サイトの名前をそっくりそのまま名乗っていた。そこでなぜ気が付いたかと言うと、サイト名と取扱商品が全然マッチしていないことを不審に思い、評判を調べるためサイト名で検索をかけた結果、まったく別の本物のサイトがヒットし、件の怪しい通販サイトは検索に表示されることはありませんでした。
特定商取引法に基づく記載
通信販売サイトは住所や会社名、代表者名等をサイトに記載する義務があります。それを「特定商取引法」と呼び、通販サイトでは「特定商取引法に基づく記載」などと言う感じで販売者の情報が掲載されている。もちろん管理人がたどり着いた怪しいサイトにも表記されており、そこには日本人の名前と株式会社〇〇と言う社名、そして携帯電話の番号が記載されていた。
住所は本物の沖縄県の通販サイトと一致しており、住所をGoogle mapで検索してもきちんと社名が表示されている。しかし、本物のサイトと見比べてみると住所は同じでも電話番号や社名、代表者名が異なっている事が判明した。電話番号があるなら非通知でかけてみようかな、という軽いノリで管理人は掲載されている電話番号へかける事にした。
通販管理者との対話内容
掲載されている電話番号へ早速非通知でかけてみると、案外すぐに相手は出た。しかし、サイトに掲載されていたのは男性の名前でしたが、電話に出たのは女性でした。ここからは管理人の通話記録を記載します。
管理人「もしもし、〇〇株式会社でしょうか?御社の通販サイトに掲載されていた、デスクトップアーミーについて伺いたいのですが、担当の方はいらっしゃいますか?」
女性「すみません、日本語わかりません(非常にかたことの日本語。明らかに外国人)」
管理人「〇〇株式会社ではありませんか?」
女性「わかりません」
管理人「不好意思、你在網上購物嗎?(すみません、あなたは通販をしていますか?)」
※管理人はテレビの中国語講座を1年間見た程度の中国語力。台湾で中国語の実力を試した時に日本語で聞き返されて心を折られた経験あり。
女性「・・・・(無言)」
※管理人の発音が悪すぎて意味が伝わらなかった様子。日本語の発音から、中国人と思い込んでいたが今思えば中国人ではなかった可能性もある。
管理人「わかりました。失礼します。」
この対話から分かった事は、相手が外国人で全然日本語が分からない事。今回は間抜けな人物が電話に出たので詐欺だと分かりやすかったが、これが日本語堪能の人、もしくは日本人が出た場合は適当に話を合わせて「登録してクレジットカードで購入してください」と言って来るだろう。その場合は評判をネットで検索し、情報を得るしかない。もし情報が無いサイトの場合は手を出すべきでない。
もし、日本語が出来る人が出た場合「直接店舗に購入しに行きたい」と言ってカマをかけてみるのも良いだろう。
.topドメインとは
.topと言うドメインは2015年に誕生した新たなるドメインで「頂点を目指す」という意味で命名された。ドメインとしてはかなり後発であり、ドメイン取得料金も維持費も比較的安い部類に入る。
ドメインと言うと、当サイトが利用している.comや、.ne.jp、.jpなどが有名であり、Amazonや楽天などの最大手はコーポレートサイトで一般的に使われている.co.jpを用いている。姉妹ブログ「うさぎ探検隊」は.pinkと言う変わったドメインを使っているが、このような変わったドメインは個人サイトには良いが、歴史が短い分、企業の公式サイトには向かないとされている。
詐欺サイトの見分け方
詐欺サイトの見分け方はいくつかあるが、まずは管理人がピンと来たドメイン。.topなどの聞きなれないドメインの場合は気を付けた方が良い。
管理人のようにいきなり電話をかける勇気を持ち合わせている人は少ないと思うので、いくつかの方法を組み合わせて詐欺サイトかどうかを見分けると良いだろう。
【詐欺サイトの見分け方】
・ドメイン判別。
・サイト名、URLをネットで検索し情報を得る。
・情報が一切ない場合は詐欺と思って良い。
・消費者庁が公開している悪質な海外ウェブサイト一覧と照合してみる。
・掲載電話番号へかけてみる。
それでも判別が難しい場合は少しでも怪しいと思ったら利用しない方が良いだろう。
まとめ
うっかり詐欺サイトにクレジットカード情報を漏らしてしまうと、購入した商品が届かないのは当たり前として、クレジットカードを不正利用されてしまう事になる。不正利用された場合、保証される可能性はあるが自己責任と言われてしまった場合は使われたお金が帰ってくることはなく、警察に被害届を出しても相手は外国人の犯罪グループなので簡単につかまる事はないだろう。
結局最後は自己防衛しか方法が無いので、通販を利用する際はAmazon等の有名サイト以外はクレジットカードの登録は避けた方が無難。ようは、聞いたことないサイトにはクレジットカードを登録するな、という事。それでも買いたいと言う場合は代金引換を利用し、二次被害にあわないようにすれば「騙された」だけで済む。
後日談
管理人が行きついた沖縄県にある通販サイトを名乗る詐欺サイトは、その後ネット上から消えてしまった。管理人は情報を追うためにブックマークをしていたのでURL間違いではない事は確実で、Googleのショッピング検索からも完全に姿を消してしまった様子。
管理人の電話を刑事からとでも勘違いして逃げたのか、何かのトラブルがあり消えたのかはわからないが、ネット上から消失し、行方は今も分かっていない。今となっては、管理人が行きついた.topドメインの謎サイトがなぜ突然消えたのかはわからないが、電話直後に消えてしまうという事はやましいことをしていたと見て間違いないだろう。
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