マイフリ発売祭りに見るガンプラ転売の終焉

2024年5月25日、機動戦士ガンダムSEED FREEDOMの人気機体であるマイティーストライクフリーダムガンダムが発売となり、プラモデル売り場は大いに盛り上がった。東京都内のほぼすべてのショップでは転売対策として「1家族1つまで」という購入制限を設けた事、バンダイが大量の商品を市場に流した事により土日に動けた人は8割方購入することが出来た様子で、大きな騒乱は発生しなかった。今回は、マイフリ発売祭りの振り返りと転売状況について説明します。

マイフリ祭りの振り返り

マイティーストライクフリーダムガンダム発売前の事前予約の段階では、すぐに完売になってしまい今回も純粋なガンプラファンと転売ヤー、外国人観光客の三つ巴争奪戦が予測されたが、その予想は大きく裏切られることとなる。

発売前日からSNSには超大量の在庫がある事をショップがアピールし、来たる2024年5月25日の発売日、それなりの行列は出来たものの在庫数があまりにも多く、購入希望者ほとんどすべての人に行きわたった。タイミングが悪く売り切れに当たってしまった人でも別の店舗に回って購入できたという報告がSNSに多数寄せられファンはとても喜んでいた。

管理人は土曜日という事もあり、だらしなく午前10時頃起床し、のんびりと馴染みの店に出かけてみると、多少店は混雑していたが何ともあっさりと購入することが出来て逆にこちら側が拍子抜けだったくらいである。管理人の馴染の店は東京の郊外に位置し比較的新作ガンプラを安定的に入荷してくれている店なのだが、今回のマイフリはまるで本当のお祭りであるかの如く、特設コーナーを作り高々と箱を積み上げ大々的な売り出しを行っていた。管理人の長いガンプラ人生の中で、これほどの量のガンプラが入荷している光景を見たのは初めてであった。

エールストライカー

マイフリがあまりにも目立ちすぎたのか、オプションパーツセットの方はそれほど盛り上がっている様子はなく、数10個程度の入荷に留まっていた様子で、売れ行きはまあまあ、という感じに見えた。こちらはEGストライクガンダムに対応するパーツであり、位置づけは「改造パーツ」なのでそれほどの盛り上がりはなかったものの、今までに発売されてきた武器セットの中では異例のヒット商品になった様子。

転売状況について

新作ガンプラが発売されればメルカリなどのフリマアプリに高額で多数出品されるのはいつもの事となってしまったが、今回は様子がかなり違っている。出品そのものは見受けられるが、まるで売れていない様子であり、ライジングフリーダムガンダムなどの人気機体との抱き合わせ販売で何とか利益を取ろうとする販売側の焦りが伝わってくるようであった。

転売ヤー側から見ると爆死案件となり、さぞかしがっかりした事だろうが、今回の一件はバンダイ側からの牽制と受け取っても良いだろう。今後、バンダイは新工場も稼働し再販品を含め大量に商品が流れて来ることが予測されるので、ガンプラ転売は引き際と見て良いだろう。

マイフリの再販予定について

マイティーストライクフリーダムガンダムは情報サイトなどでは6月から7月にかけて再販されるとアナウンスされており、公式アナウンスではないものの、再販はほぼ確実とみて間違いないだろう。さらに、コンビニでも発売が予定されており、ローソンを皮切りに、ファミリーマートでも順次販売されるとの事。運が悪く今回購入できなかったとしても、購入チャンスはこれから短いスパンで何度も与えられるのでメルカリを使い割高で購入する必要は一切なさそうだ。

しかし、今回はバンダイの企業努力で騒乱にはならなかったものの、円安とインバウンド問題は解決しておらず、今後どのように転ぶか分からない。今後も当サイトではガンプラという素晴らしい文化を22世紀に繋げるよう応援していきます。