なぜ子供はすぐにおもちゃに飽きるのか?

遊び

なぜ子供はすぐにおもちゃに飽きるのか?

子供におもちゃを与えたが、すぐに飽きられてしまった、という経験はありませんか?
あんなに欲しがっていたのに与えた数日後には見向きもしない状態になってしまい、「おいおいマジか?」と与えた側の大人の方が困惑してしまうという話はとても多いもの。せっかく子供におもちゃを与えるのであれば、出来るだけ長く遊んでほしいと思うのが与える側の心理だが、小さな子供は大人が思っているようには中々動いてくれないのは当然の事。今回は第4回おもちゃ塾という事で、正しいおもちゃの与え方について、解説していきます。

子供がすぐにおもちゃに飽きる3つの理由

あなたは何かコレクションをしていますか?
上記の写真はモビリティジョイント6弾のストライクガンダムだが、機体本体よりもオプションセットの競争率が高く、BOX買いしていない人は揃えるのに苦労した事でしょう。

あなたに子供がいると仮定して、この苦労して手に入れたパーフェクトストライクガンダムを子供が物凄く欲しがったので与えたとします。そうすると、高確率ですぐに飽きられてしまい、最悪乱暴に扱って壊されてゴミ箱行き。こんな状態になってしまったら「勘弁してくれよ」と思うでしょうが、これは当然の結果であり、あなたと子供では考え方のゴールが違い、価値がまったくわかっていないからです。

あなたはパーフェクトストライクガンダムがどれほど貴重で入手が難しいものか理解しているので入手後に飽きる事はないでしょうし、ましてや乱暴に扱うことなどありえないでしょう。しかし、子供にそのような事を話しても一切伝わりません。なぜなら、あなたはパーフェクトストライクガンダムの価値を知り、苦労して情報を集め店に出向き購入するという「行動」をしているが、子供はどれだけ貴重なものか、という「話し」しか聞いていないからです。単なる「話し」が「経験」に勝る事は世の中ありえないので、このような結果になって当然でしょう。

そんな苦労をして入手することが出来たパーフェクトストライクガンダムは、入手した後どのようにしたのか、というビジョンをあなたはしっかり描けているでしょう。管理人の場合はレビュー用という事もあるが、大切に保管し、様々なシチュエーションで写真撮影に使う、という「入手後のイメージ」がしっかり頭に入っている事でしょう。それが、子供の場合はおもちゃを「入手するまで」が最大のミッションであり、入手後のイメージが全く描けていないことが少なくありません。これが3番目の理由です。

・価値が分からない
・経験不足
・入手後のイメージが無い

この3つこそが、子供がすぐにおもちゃに飽きてしまう理由です。
それでは、1つずつ解説していきます。

おもちゃの価値が分からない

君にプレゼントしたおもちゃは〇〇円で簡単には買えないものだから大切にしなさい、等と言っても純粋な子供は薄汚い大人が作り出した資本主義の概念は理解できません。大人であれば「銀行資本は軍隊よりも恐ろしい」というトーマス・ジェファーソンの名言は一度は耳にし、お金は人の命すら左右できる巨大な力を持つ事は嫌というほど分かっている事でしょう。

相手が大人であれば、お金という力の大きさや資本主義を振りかざして服従させることは非常に簡単な事だが、この勢いであなたは子供に接していませんか?「資本主義」という力を子供に語ったところで理解できないのは当たり前なので、別のアプローチが必要になります。

子供に「欲しい」、と言われた時は即答でYes/Noを即答するのではなく「なぜ必要なのか」、という事を考えさせ入手させた後のイメージを作るよう誘導します。なぜ?などと聞いても「流行っているから」「友達が持っているから」等の適当な回答しか得られないでしょうが、流行っているから、なぜ欲しいの?という感じに持ち込み、入手後は「いつ」「誰と」「どこで」「どのように」遊ぶかという話をしっかりしていき、子供の頭の中に入手後のイメージを作り上げていく事が大切です。

しっかりそこまでヒアリングとイメージ作りをやっても飽きてしまう事はおもちゃの宿命なのだが、ここまでイメージを組み上げれば飽きた後も乱暴に扱い破壊したりすることはないでしょう。

経験不足

「このおもちゃが欲しい!」と言われた時Yes/Noを即答してはいけないという事を上記で解説したが、これは子供がおもちゃを入手するまでの道のりを経験させる目的もあります。

大人であれば欲しいものがある時はどこくらいの金額で、どこで何をすればライバルとの競争に勝てるな、という戦略は瞬時に出来上がるものです。「欲しい」と言われた時にあなたは勝手に一人でこの戦略を実行していませんか?子供に欲しいと言われて大人が戦略を立てて与えてしまっては、飽きてくださいと言っているようなもの。これを改善するためには一緒に戦略を立てる事。

おもちゃを入手するために、どこで売っているか等の必要な情報集め、人気度から見ていつ、どのように動けば良いか等の作戦会議に子供を参加させ、可能であれば子供に主導権を渡して親は情報集めに徹し、必要に応じて手を貸せば良いのです。この戦略に参加させるという経験を作ってあげる事で、おもちゃへの愛着が大きくなるので、ぜひこれは試してみてください。

入手後のイメージがない

子供にとっておもちゃを入手するというのは最大のミッションであり、その後のイメージが欠落している事がほとんどでしょう。おもちゃが欲しい理由は学校や時代の流行である場合がほとんどだろうが、そのおもちゃを入手した後、どのように遊びたいかのビジョンをはっきりと作ってあげる事が大切です。

「いつ」そのおもちゃを使い、「どこで」遊ぶのか?一緒に遊ぶ相手は「誰」なのか、一人で遊びが完結するものなのか?「なぜ」今そのおもちゃが必要かのか、「どうやって」入手すれば良いのか?という5W1Hを子供に分かりやすいように話し、イメージ作りに親であれば必ず参加した方がよいでしょう。

ここまで子供のおもちゃ選びや遊びに親が参加するとなると、逆に親の方がめんどくさい、と思ってしまう事も多いだろうが、ここでの労力を惜しんではいけません。忙しいのは分かるけど、小さな子供にとっては1つ1つが新しい経験であり、大きな蓄積となります。「忙しい」「めんどくさい」という理由でそれをショートカットしてしまうのは子育てにおける子供の考える力を養うチャンスを作る機会を喪失することとなります。たかがおもちゃ1つと侮ってはいけません。それによって大きな影響力を与える事が出来るので、少々かったるくてもこれは成長を促す大きなチャンスです。なお、情報分析は5W1Hで十分であり、大人が使う2Hの最後「How much」は大人が作り出した資本主義なので、持ち込む必要はありません。

おもちゃのサブスクリプションという選択肢もあり

世の中、始まりがあれば終わりもある。
子供の成長速いもので、どのような手続きを踏んだとしても、購入したおもちゃに飽きてしまうのはこの世界の道理と言っても過言ではないでしょう。小さなおもちゃであれば上記で紹介した3つの手続きを踏み新たにおもちゃを与えるという選択も可能だが、これが高額な大型おもちゃだった場合は目も当てられない状況になります。管理人も子供時代、10万円するミニ四駆のコースを買ってもらい、すぐに飽きてしまいうという惨事を作り出してしまい両親にはさぞかし迷惑だったことでしょう。(ごめんね、母ちゃん!)

そんな時に強い味方になってくれるのが今流行りのサブスクリプション。
おもちゃのサブスクは比較的新しいサービスであり、少子化時代の救世主とも言えます。子供にコスト意識を教えるのはお門違いだが、親から見ると一撃10万円の損失は痛いことでしょう。ここで紹介するサークルトイズのサブスクリプションは大きな車からシルバニアファミリーまでラインナップが豊富な上に、自由に交換、レンタルし放題なので、サブスクリプションとしても条件も非常に良いと言えます。

まとめ

子供にとってはおもちゃを入手するまでが最大のミッションであり、入手してしまえばゴールなので、すぐに飽きて次のおもちゃを欲しがってしまう事でしょう。それを防ぐために5W1Hをはっきりさせ、おもちゃを入手するという事をしっかり経験させてあげ、入手後のビジョンを子供と一緒に作ってあげる事で成長を促す事が出来ます。

それでも飽きてしまうのは子供であれば当たり前の話であり、大型おもちゃであればコストが大変なことになるので、サブスクリプションの利用が望まれます。

大人にとってのおもちゃはコレクションであり一生もののお宝だが、子供にとっては成長に必要なアイテムです。この記事が、あなたの子育てライフに少しでも役に立てば幸いです。

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