30 MINUTES FANTASY リーベルナイト レビュー
30 MINUTES MISSIONSの派生プラモデルである30 MINUTES FANTASY。
数々のオプションパーツを使い改造することで自分オリジナルのものを作り出す事が出来る、というコンセプトはそのままに、西洋ファンタジーを強く意識したプラモデルが登場しました。今回は、そんな30 MINUTES FANTASYの第一弾であるリーベルナイトのレビューです。
パッケージアート、ランナー紹介
パッケージアートにはまさに中世の西洋騎士、という雰囲気の凛々しいナイトが描かれている。
箱を開けるとこんな感じ。
ランナーがみっちり詰まっており、30MMや30MSの比ではないほどパーツ数も多い。
箱の高さは8センチ程度。
多色成型のAランナーは関節部をメインに使う。
Bランナーは主に下半身。1.2.3と番号を振っているのが特徴で、ランナー数が多いので分かりやすさを重視しているようで、とても親切に思える。
手足などの部位を作るC、D1ランナー。こちらも番号が振られている。
ランナーの数は非常に多いが、パーツ数はそうでもないように思える。
こちらは胸部に使うパーツ。1パーツのみでランナーを使うという豪華さは凄い。
鎧部分を収めたG3ランナー。写真ではわかりにくいかもしれないが、素体部分はグレー、鎧部分は白という感じに色分けされている。
こちらは素体の胸部と下半身部分の鎧ランナー。
最後は武器などが収められている大き目のランナー。
本当に30分で出来るのか?
ランナーに収められているパーツ数そのものは少ないものの、12ものランナーを使ったMGクラスに匹敵するランナー数、アクションを重視した可動域を作るための精密なパーツなど、どう考えても30分で終わりそうにないが、本当に30分で作れるのか、実際に検証してみました。
ガンプラでもFigure-rise Standardでもない完全に新しいプラモデルなので、ランナー配置や部位の作り方など、まったく予備知識が無いので少々苦戦したが、ランナー配置や説明書が非常に親切で、MGよりもよっぽどとっつきやすい、というのが感想。
上半身は完成したけど、やっぱり30分じゃ無理でした。
管理人がリーベルナイトを完成させるまでにかかった時間は90分でした。慣れないプラモデルであるというのは当然として、ランナー数の多さが問題となり組み立てに苦戦してしまったが、上述した通り、ランナー配置と説明書が親切なので難しいとは感じなかった。
素体のみであれば慣れてくれば30分で作る事が出来るかもしれないが、鎧部分を含めてすべて30分で作る事は正直なところ、不可能と言わざるを得ない。
30MMシリーズはタイトルに「30 MINUTES」とついているので製作時間に目が向きがちだが、本来の楽しみ方は改造を競うものであり、製作時間を競うものではないので、自分のペースでのんびり作れば良いだろう。
リーベルナイト(素体)
完成した素体がこちら。
30MMシリーズらしく、至る所に3ミリ穴が開いているが、人間らしいフォルムとなっている。なお、身長は「MISSIONS」のマクシオン軍の機体よりも大きい。
写真ではわかりにくいかもしれないが、目はクリアパーツになっている。
背中にも30MMシリーズらしく3ミリ穴が多数ある。
手首は持ち手以外にも握り手、平手が用意されている。
「心臓を捧げよ!」
「はっ!!」
非常に良く動くので、ポージング範囲は非常に広い。
中世騎士らしく、跪くようなポーズも簡単に取れる。
そして、新要素となる胸部の可動。現代日本人の最敬礼であるお辞儀ポーズも取れる。
もちろん今までの30MMシリーズとは互換性があるので「MISSIONS」のライフルなどを持たせることもできる。人間の兵士らしく、脇にライフルを抱えるポーズなども余裕で取れる。
「剣よ、我が正義をその身に宿せ!!」
「MISSIONS」と同じく三国伝シリーズの武器を持たせることも可能。あまりにも可動域が広いので、デッサンとかやる人のモデルとしても活用できるんじゃないかな。
リーベルナイト(アーマー装着)
それでは、西洋甲冑を着せていきましょう。
素体の時点で完璧と言っても良いほどの完成度だったが、こうして甲冑を装備させるとさらに完成度が高くなり、いかにも騎士、という感じの雰囲気に変化した。
甲冑パーツはすべて白成型になっているので、色選びは隠ぺい力に左右されにくい。王道の西洋甲冑らしくシルバーに塗るもよし、ブラックナイト風に黒を基調としたガンメタルにするもよし、ぶっ飛んだ人は霞の鎧風にメタリックブルーに塗り替えるも良し。ガンプラと同じく、30MMシリーズに決まった遊び方は無いので、好きに個性を出しちゃいましょう。
シルエットは重厚な騎士という感じに変化したが、可動範囲がまるで衰えていないのは本当に凄い。バンダイの本気を見た感じがする。
付属品は無いとらしくソードとシールド。
ソードの形状は騎士の基本装備である両刃の剣こと、ロングソードではなく鎖かたびらを貫通するために使用した剣であるスティレットに近い。
ソードとシールドを同時装備し戦うのは日本には無い文化であり、いかにも西洋、という感じが伝わって来る。
武器防具はこのように担ぐ事が出来る。
リーベル共和国騎士称号授与式
それでは、バトルポーズに入ります。
「よくぞ厳しい訓練に耐えた。リーベル共和国軍は正式に君たちを真の兵士として認め、騎士の称号を授与する。総員、心臓を捧げよ!」
「はっ!!!」
新たにナイトとなった男たちの凱旋。
「どんなに激しい戦いの中でも騎士道精神を忘れるな。それこそが誇り高きリーベル共和国騎士団の矜持である!」
「リーベル共和国に栄光あれ!」
最後は騎士らしく中世映画などで良くあるポーズで締めたいと思います。
まとめ
30MMシリーズの最新作である30 MINUTES FANTASYはあまりの可動域と完成度の高さゆえに、30分で作れるというのは少々の語弊となってしまっているが、30MMシリーズに慣れ親しんでいる人にとってはそれほど難しくはないだろう。
同時発売されたクラスアップキットを使えば騎士の上位職であるホーリーナイト、パラディンへの昇格が可能となる。「FANTASY」が機に行った人はリーベルナイトを2つ購入し両方の上位職騎士を作るのも良いだろう。
今後、戦士や海賊、プリーストと言った新クラスを次々投入すると運営は発表しているので、複数の人物を揃えてパーティーを組めるようになる。「FANTASY」は始まったばかりだが、転売問題はそれほど深刻ではなく、売れ行きも好調で9月には早くもローザン帝国の騎士である「ローザンナイト」が登場し、10月にはリーベルナイトの再販があるなど、非常に勢いに乗っている。あなたもこの機会にぜひファンタジーの世界に入ってみませんか?
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