SDガンダム EXスタンダード ライジングフリーダムガンダム 素組みレビュー
スパイファミリーと同じく映画館に大旋風を巻き起こしている機動戦士ガンダムSEED FREEDOM。
その興行収入は凄まじく、既に19億円を突破しており、このまま行けば劇場版ガンダムで最高額を叩き出した「機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編」を超える事は確実視されている。そんな大ヒットを飛ばしている機動戦士ガンダムSEED FREEDOMより、主役機のライジングフリーダムがEXスタンダードにて立体化を勝ち取りました。今回は、ライジングフリーダムガンダムのレビューです。
パッケージアート、ランナー紹介
【機体データ】
形式番号:STTS-909
機体名:ライジングフリーダム
パイロット:キラ・ヤマト
登場作品:機動戦士ガンダムSEED FREEDOM
雰囲気はフリーダムそのものだが、ウイングの配色や機体の形が所々変わっている。
箱を開けるとこんな感じ。
安いプラモデルなので仕方がないが、色のほとんどをシールで補う。
箱はそれほど深くはなく、平均的なEXスタンダードと同じくらいの大きさ。
頭部やシールドなどに使うAランナー。
胸部やウイングに使うB1、B2ランナー。
手首やレールガン、ビームライフルに使うCランナーとポリキャップ。
ウイング部分や肩などの色分けはすべてシール。
そして、説明書。単なる作り方以外にもHGと同じく塗装の配色なども書き込まれている。
EXスタンダードシリーズは元々海外展開用なので説明書はすべて翻訳されている。頓珍漢な政治ミスの影響で長期円安を招いた結果、バンダイも海外展開に頼らざるを得ないのだろう。
ライジングフリーダム
完成したライジングフリーダムガンダムがこちら。メインカメラとツインアイにのみシールを貼っています。
いかにもヒーロー機という感じがする。
オリジナル配色でメタリック塗装をすると映えそう。
モビリティジョイントと同じく、腕をピンと伸ばすポーズを取ることが出来る。
なお、EXスタンダードは実勢価格600円前後なのでモビリティジョイントやGフレームと言った食玩の方がすでに高くなっている。
モビリティジョイントとの違いは肘が可動する上に大きさで上回るので体術や斬撃ポーズもしっかり決まるところ。
背中のウイングがとても目立つ。
プラズマ収束ビーム砲の展開は出来ないものの、ハイマットモードには対応している。
付属品はビームライフル、シールド、ビームサーベル2本。
ビームライフルは1枚成型で可動ギミックなどはなし。
シールドも造形は細かいものの、1枚成型。
ビームサーベルは連結が可能。
SDに長物は似合わないというのは昔からの定説だが、最近のSDは全体的に身長が伸びており、ひじの可動が再現されたので長物を持ってもポーズが決まるようになってきた。
変形機構
ライジングフリーダムガンダムは飛行形態への変形機構を搭載しており、簡易的ではあるものの、EXスタンダードでも変形が可能。
変形させるにはまずバックパックを取り外し、ウイングの位置を写真のように変える。
ウイングガンダムの要領で足を持ち上げれば完成。
簡易的ではあるものの、雰囲気はある程度出ている。
オリジナル兵器
EXスタンダードシリーズの伝統であるオリジナル兵器。
今回はバックパックとシールド、ビームライフルを組み合わせて大型ライフルを作ることが出来る。
ライジングフリーダムガンダムに持たせることもできるが、大ぶりなライフルなのでかなりポージングが苦しい。
オリジナル兵器はやっぱりリアルタイプに持たせた方が安定する。
ジョイントパーツを使えば30mmにウイングとシールドは転用可能。
記憶の欠片
それでは恒例のバトルポーズに入ります。
「システム、オンライン。フリーダム、発進どうぞ!」
「フリーダム、キラ・ヤマト、行きます!」
「フルバースト!」
解き放ってその思いを・・・。
希望と言う名の翼、風に乗って。空へと高く舞い上がれ月を越えて・・・
SDEX ライジングフリーダムガンダムの凄いところ
〇造形良好。
〇ハイマットモードが可能。
〇簡易的とはいえ変形機構搭載。
SDEX ライジングフリーダムガンダムの残念なところ
×プラズマ収束ビーム砲が展開しない。
フルバーストを再現できないのが痛いが、SDなのである程度は仕方がない。モビリティジョイントやモビルスーツアンサンブルでライジングフリーダムガンダムが登場すればフルバーストを再現可能だろうと思うので、今後の商品展開に期待したい。
まとめ
フルバーストはには対応していないものの、簡易的に変形可能で、造形も良いのでSDのライジングフリーダムガンダムが欲しい場合にはお勧めできるキットとなっている。
これはSDEXシリーズ全体に言える事だが、パーツ1つ1つが大きいので塗装もしやすく、メタリック等派手な塗装をすると非常に映えるので、技術があれば塗装に調整してみるのも良いだろう。
管理人はまだSEED FREEDOMを見れていないが、今後の商品展開がとても楽しみだ。
販売情報
コメント
「頓珍漢な政治ミスの影響で長期円安を招いた」という点に異論はないのですが、それとバンダイの海外戦略とは関係がないと思います。
バンダイは円高の時から海外市場開拓に力を入れていて、海外でしか販売が無いキットも存在します(2011年頃に発売された初代EntryGrade等)。海外用にパッケージを作り直すコストも削減できますし、日本の子供たちにも英語=世界の存在に触れてもらう事ができるので、バンダイとしてもポジティブな動機で日本語英語併記のパッケージを導入したのではないかと思います。
特にベトナムや台湾等への進出は為替的な強みがあるわけではない(前述初代EGはフィリピン等アジア圏を中心に販売されていました)ので、「海外展開に頼る」という事ではなくただ単に「海外の人々にもこの素晴らしいガンプラを布教したい」という事なのだと思います。
円安(と人件費)は海外生産が基本の食玩にモロ影響が出ていますね。それでもついつい買ってしまいますが、冷静になると「食玩やガチャ買うよりプラモ買った方が良いのでは…」と思ってしまいます(苦笑
パッケージ関連で個人的に残念に思っているのは、説明書の機体&武装解説が殆どなくなってしまっている事です。BB戦士の頃は説明書の解説も凝っていましたが、EXスタンダードやクロスシルエットでは本当最低限で、読み物としての魅力が殆どないのが残念です。
確かに、三国創傑伝やEXスタンダード以前から海外展開には力を入れていましたね。
アンサンブルやモビリティジョイントのダブルオーライザーはHGダブルオーライザーと同等の金額なのは有名な話ですが、食玩やカプセルトイの金額が上がってきているのでプラモと比較されるようになるのはある程度仕方がないと思います。
説明書には漫画を付けろとまでは言わないのである程度の機体解説とパイロットの情報くらいは書いておいて欲しいですよね。