フィギュアやカプセルトイの曲がったパーツを爆速で治す方法
フィギュアや食玩、カプセルトイを購入したは良いが、パーツが思いっきり曲がっていて困ったという経験はありませんか?今回は、そんな困ったパーツたちを簡単に治す方法を紹介します。
曲がったパーツを修正する3つの方法
曲がってしまったパーツを治すためには力ずくで逆方向に曲げた程度では治す事は出来ません。PVCパーツは一度曲がってしまうと相当にしつこく、形状を記憶してしまうので圧力をかけたり逆に曲げて修正したり、強引な手を使うと白く変色し壊れてしまう可能性が高まります。
そんな強引技を使わなくてもPVCは「熱」で曲がるという特性があるので、曲がってしまった熱を加える事で簡単に修正が可能です。曲がったパーツを治す方法として良く知られている3つのやり方を紹介します。
ドライヤーで治す
ドライヤーは各家庭に1つはある熱源です。ドライヤーを使ってパーツを治す方法は下記の通り。
【ドライヤーを使ってパーツを修正する手順】
1.パーツの下にタオルを敷く
※ドライヤーは熱以外にも強力な風を発するので、パーツごと吹っ飛ばされないように、気を付けましょう。
2.やけどに気を付けながらパーツにドライヤーの風を当てる。
3.ある程度熱が入ったらパーツをまっすぐに戻す。
※大きなパーツは少し指で曲げて戻す必要があるが、細いパーツは勝手に戻るので熱を当てるだけでも良い。
【問題点】
1.ドライヤーの仕様として強い風を発生させるのでパーツが吹き飛ぶ可能性がある。
2.無駄に電気を使う事になる。
風についてはタオルを敷くなどして対策を取れば良いのだが、問題は電気代。昨今の物価高により電気代も上昇しているので、家電の中でも極めて電気代の高いドライヤーを誰も無駄打ちしたくはないだろう。
暖房で治す
暖房はドライヤーと同じくほとんどの家庭にある熱源。
【暖房を使ってパーツを修正する手順】
1.暖房をつけてパーツを暖める。
2.温まってきたらパーツを手で整形する。
【問題点】
1.冬しか使えない方法
2.あまり近づくと熱いため、熱のコントロールが難しい。
暖房の問題点は近すぎると熱い、遠すぎると時間がかかってしまい、微妙な感覚が要求される。箸などを使ってパーツを炙るよな真似をすると感覚が分からずパーツが焦げてしまう可能性がある。なお、管理人はうっかりパーツを焦がした事があります。
お湯で治す
最後はお湯。電気代もそれほどかからず、季節にも左右されないのでとても良い方法ではあるが、この方法にも難点は存在します。
【お湯を使ってパーツを修正する手順】
1.お湯の中にパーツを数秒入れる
2.すぐに取り出す
【問題点】
PVCフィギュアには可塑剤と言って、成型しやすくするための化学物質を入れている。お湯につけると可塑剤が表面に現れてしまい、パーツがべたべたになることがある。お湯で治す場合はほんの一瞬だけパーツをつける必要があるが、このタイミングを間違うと大惨事になりかねない。
さらに、古いフィギュアはすでに可塑剤が前面に現れている場合もあるので、1年以上前のフィギュアにはこの方法は使うべきではない。
お湯を使ってパーツを治す方法の実践
ちょうど良い具合にパーツが曲がったモビルスーツアンサンブルがあるので、これを使ってパーツを戻す実験をしてみたいと思います。
このウィンダムはアンテナが思いっきり曲がっており、見た目が良くない。
シールドも剃り返ってしまっている。
極めつけはこの歪んだライフル。
今回は、これら3点のパーツを治していきます。
何度も言いますが、お湯をかけるのはほんの一瞬。数秒以内に引き上げないと可塑剤が表面に出てきてしまい大惨事となる。
撮影用にお湯を注いでいる場面を撮影しているが、お湯を張った皿にパーツを一瞬沈めて取り出した方が成功率は高くなるだろう。
お湯をくぐらせて整形に無事成功しました。
やっぱりアンテナは治した方が見栄えが良いね。
管理人はこの方法で何度もなおしているが、本当にタイミングが重要で、お湯につけるのはほんの一瞬にしないと可塑剤の悪影響が出てしまう。管理人の経験では、5秒程度が良い。
まとめ
PVCフィギュアは熱でパーツを綺麗に治す事が可能だが、ドライヤーはパーツが吹っ飛ぶ可能性がある上に物価高の悪影響により電気代が気になる。暖房は冬しか使えない、お湯はタイミングが難しく、失敗すれば大惨事になるので、どの方法も一長一短ある。
可能であれば、PVCフィギュアにはあまり手を加えずにある程度の歪みは気にしないのが一番なのだが、思いっきり曲がっていて見栄えが非常に悪い場合は治したくなるでしょう。しかし、パーツを整形するためにはリスクを負うことになるので、もしあなたがリスクを取ってでもパーツ整形を試したいと思うのであれば今回紹介した3つの方法で一番良いやり方を選ぶと良いでしょう。
パーツが曲がっているのはPVCフィギュア、特にカプセルトイの宿命だが、出来るだけこのような方法を使いパーツを治したくはないものですね。
※この記事は管理人の経験則で執筆しています。今回紹介した方法を試される方は自己責任でお願いします。
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