SD戦国伝 頑駄無五人衆総合レビュー
頑駄無五人衆はSD戦国伝の第一作目「武者七人衆編」に登場するエリート武士の集団だが、武者「七人衆」なのになぜ五人衆というのか、気になった事はありませんか?
武者七人衆編は1989年(平成元年)にスタートしたBB戦士のシリーズで、当初は「SD戦国伝」という名前しかついていなかった。当初は単発シリーズで終了する予定であったと予測されるが、SD戦国伝の予想外の人気ぶりに続編である「風林火山編」、完結編にあたる「天下統一編」が製作され、SD戦国伝三部作となった。
「武者七人衆編」というタイトルは、SD戦国伝シリーズ完結後につけられた新たなシリーズ名であり、農丸頑駄無は闇皇帝との最終決戦時に登場し、武者斎胡頑駄無はOVA「暴終空城の章」で初登場となった。二人とも登場がかなり遅かった上に頑駄無五人衆の活躍が印象的だったため、武者七人衆編なのに頑駄無五人衆が大活躍という矛盾が起きてしまっている。
頑駄無五人衆
前置きが長くなってしまったが、ここからは、アニメやコミックワールドで印象的だった頑駄無五人衆について解説していきます。
武者頑駄無
「武者頑駄無、見参!」
頑駄無五人衆のリーダーにして、雷頑駄無(将頑駄無)の実子。上級武士の家系生まれではあるが、雷頑駄無は前大戦に敗れた経緯により、民間人の農民を装い軍の再建を進めていた。それゆえ、武者頑駄無は農民の子として少年時代を過ごしている。
武芸百般に優れており、剣技、槍術、射撃のすべてに精通し、その腕前は父親の雷頑駄無をも上回る。仲間の頑駄無五人衆に的確に指示を出す指揮官としての器も兼ね備えており、まさに稀代の天才と言える。
武者頑駄無摩亜屈
「我が名は摩亜屈!!」
武士になる前の職業は狩人。森で暗殺者に狙われた将頑駄無を助けたことにより「武者」の称号を授かり、そのまま頑駄無軍団へと仕官。武士となった後は将頑駄無に仕え、頑駄無五人衆の一翼を担るまでになった。
摩亜屈の父親はかつて四獣王の一翼を務めた隼頑駄無。優秀な剣士を父に持つエリート家系ではあるが、摩亜屈は民間人として育ったと予測される。
武者駄舞留精太頑駄無
「駄舞留精太、参上。」
機械工学や建築学に精通する頭脳派武将。自らが登場する武者タンク以外にも、頑駄無軍団の使用する兵器を多数開発している技術者としての側面も持つ。主な戦闘スタイルは大砲を用いた砲撃戦であり、火力に重点を置く力押しが得意。その有り余る破壊力ゆえ、時に仲間を巻き込み危険に晒してしまい、苦情を言われることも多々ある。劇中ではその破壊力を存分に発揮し、殺駆頭を退却に追い込んでいる。
父親は前対戦で活躍した四獣王の一人、獅頑駄無。
武者精太頑駄無
「我は疾風剣豪、精太。」
頑駄無軍団一の頭脳派。作戦立案やスピードを活かした奇襲攻撃を得意とし、頑駄無五人衆の軍師的立場を任されている。正統的な武家出身武将であり、剣技やナギナタ以外にも弓術をマスターしており、個人としての戦闘能力も高い。戦場に於いては緒羅四恩(オラシオン)という軍馬を駆り、疾風のごときスピードで敵を翻弄する。
父親は別の大陸(恐らく中国)からやってきた武術の達人、武神頑駄無。父も剣や槍、弓と言った様々な武器を使いこなす戦闘のプロであった。
武者仁宇頑駄無
「拙者は仁宇。背中のファンネルは伊達じゃない!」
両親を早くに亡くした仁宇は山寺で育った。
寺のある山で伝説の龍と出会い、武術の修業を龍につけてもらうという異色の経歴を持つ。厳しい修行の末、若武者として成長した仁宇は、伝説の龍から扇子龍(ファンネル)という武具を授かる。戦闘スタイルは武者飛龍との連携による空中攻撃やファンネルを使ったオールレンジ攻撃を得意とし、トリッキーな戦法で敵を叩く。
父親は前大戦で活躍した武士、龍頑駄無。元々は龍頑駄無もお坊さんであったため、仁宇はお寺での生活は慣れていたものと思われる。
我ら頑駄無五人衆!!
せっかく五人衆が揃ったのでバトルポーズも撮影してみました。
頑駄無五人衆、参上!
陣形展開、インペリアルクロス!!
※元ネタはロマンシングサ・ガⅡ。
総員、疾風陣を取れ!
全軍突撃!全力で闇軍団を撃破せよ。進めー!!!
「スピード戦法にて敵軍を撃破せよ!」
今から頑駄無五人衆を購入するには?
さすがに家電量販店等では売っていないが、300円キットの摩亜屈、精太、駄舞留精太、仁宇はガンダムベースにて購入が可能。このような古いキットはガンダムベース以外では見かけなくなってしまったので、今から手に入れる場合にはやはりガンダムベースに出向くしか方法はないだろう。
ガンダムベースについては下記記事に詳しくまとめているので、参照してください。
さすがのガンダムベースも武者頑駄無は置いていないので、武者頑駄無の全ランナー流用している信玄頑駄無を購入して武者頑駄無として組み立てる方法がおすすめ。余裕があれば武者頑駄無と信玄頑駄無を別々に作りたいので2個購入しておくのも良い。
まとめ
SD戦国伝を語る上では、第一期に当たる武者七人衆編は非常に重要。その中でも活躍が印象的な頑駄無五人衆は物語の中心を担う集団であり、3部作全体を通しても繋がりがあり、サイドストーリーも面白いのでこの機におさらいしておくと、さらにSD戦国伝の世界観を楽しめると思います。
SD戦国伝と言えば、三国伝やワールドヒーローズのように重厚でシリアスな展開は無く、暴終空城の章で登場した「瓦返し~!洗脳マスク」のようなギャグ的要因が強いが、頑駄無軍団は敗退を続け、戦国ドラマらしく、死者も多いのでストーリーはかなり重い。
今後も当ブログではキットのレビューをしながらキャラクターのストーリーなどを深く紹介していく予定です。
次回を待て!
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